BLOGブログ

2024年12月04日

症例121 更年期に多い関節痛・痺れ・不眠

ブログ


こんにちは。院長の小畑です。





今回は、更年期に発症しやすい「関節痛」「神経痛」「不眠」でお困りだった患者様の症例です。





患者様について





K様 60代 女性





来院の1年くらい前から両手の指先が痺れるようになり、指の第一関節のこわばりも感じるようになった(とくに朝がつらい)。睡眠は途中で目が覚めたり、日によっては寝つきが悪くなったりするという状態でした。





どのような原因?





まず「指先の痺れ感」ですが、これは「神経痛」が考えられます。診察をしていくと首周辺の神経が原因で痺れが出ているのではないかと考えました。





指の痺れとほぼ同時にでてきた「指のこわばり」ですが、これは「へバーデン結節」という指の第一関節の変形によるものの可能性が高いと考えました。このへバーデン結節は「40代後半~60代女性」に多く発症しやすく基本的には女性ホルモンの分泌減少と関連があるとされています。女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は関節軟骨を軟らかく保つ作用があるのですが、急なエストロゲン分泌減少により関節が硬くなり傷つきやすくなり通常では起きない関節の変形を引き起こしてしまうことがあります。





この女性ホルモンの減少が指のこわばりの原因ではないかと考えました。





睡眠の質の悪さは、ホルモンバランスが乱れたことによって自律神経の交感神経が働きすぎて寝ている時に「頭が冴えた状態」になることで発症していると考えました。





指の痺れは「首からの神経痛」、指のこわばりは「ホルモンバランス失調による指の変形」、不眠は「ホルモンバランス失調による自律神経の問題」があると考えました。





治療は?





指の痺れに関しては首の神経に何らかの刺激が加わって発生しているようなので神経への刺激を減らせるようにすること。指のこわばりはエストロゲン分泌低下によるものなので、ホルモンバランスの調整を。不眠は自律神経とホルモンバランスを整えることで改善を図りました。





1回目:両側の第2~4指に痺れがある、指の第一関節がこわばる(特に朝)、日によって途中で目が覚めたり、寝つきが悪くなったりする。最初は週に2回の治療から開始。





2回目:指の痺れ・こわばりは感じる。寝つきもあまり良くない。





3回目:寝つきが少し良くなった。指の痺れ・こわばりは少し軽減しているかな?というところ。次回より週に1回の治療頻度へ。





4回目:眠りは良くなりつつある(1日だけ眠りにくかった)。手の痺れ・こわばりは前回同様。





5回目:指の痺れ・こわばりは朝は同じような感じだが、日中はあまり気にならなくなっている。





6回目:前回同様に指の痺れ・こわばりは日中は減っている。





7回目:指の痺れ・こわばりは前回同様。眠りの状態はまあまあ良い。





8回目:指の痺れ・こわばりは日中はほぼ感じない。少し寝つきわるい。





9回目:眠りの状態は良い。指の痺れ・こわばりは前回同様。次回より2週間に1回のペースへ。





10回目:眠りの状態は良い。朝の指の痺れ・こわばりが少し軽減してきた。





11回目:指の痺れ・こわばりは日中はあまり感じない、朝も少し軽減している。





開始から約3ヶ月、治療回数11回でここまで回復しました。


要鍼灸院 とみお院

CONTACT

お問い合わせ

LINEでのご予約・お問合せはこちら
(※当日予約はお電話のみで受付)

友だち追加奈良・とみお院LINE予約

友だち追加大阪・大東院LINE予約

お電話でのお問い合わせはこちら
奈良・とみお院

0742-31-2425

大阪・大東院

072-865-1205 ※ご連絡される院にお間違えがないか(とみお院か大東院か)ご確認くださいませ。
※営業のお電話は全てお断りしております。

とみお院 SNS

大東院 SNS