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2024年11月16日

症例119 ホルモンバランス失調によるのぼせ・多汗

症例


こんにちは!院長の小畑です。





今回は更年期様の症状である「のぼせ」「多汗」の症状でお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. どのような状態?

  3. どのように治療した?

  4. 施術者の思い





患者様について





M様 30代後半 女性





暑い季節や冬の暖房の環境下で「のぼせ」を感じる、手のひらが熱く感じる。





何もしていないのに汗をかいてしまう、歩いたり軽い動作をするだけで服を着替えないといけないくらい汗をかくといった重度の「多汗」





などの状況でお困りでした。





※目次の項目をクリックまたはタップすると項目までジャンプします。







どのような状態?





診察していくと「胃腸が弱っている」「ホルモンバランスの乱れ」「自律神経の乱れ」があるということがわかりました。





まず胃腸が弱っていると必要な「栄養」が不足しがちになります。胃腸が弱ると消化吸収が上手くできなくなり栄養が体に入ってきにくくなります、食べているのに栄養になってくれていない状態です。人によっては食欲自体も減るのでより栄養が不足しやすくなります。





栄養の不足は「体力の低下(健康や調子を維持する力)」を引き起こします。体力があれば体の調整機能の90%以上を担っている「自律神経」は正常に働きます。体力がなくなれば調整機能も低下するので自律神経は乱れやすくなります。





M様はこの体力が低下しているせいで「自律神経が乱れやすい」という状況にあります。そこにホルモンバランスの問題がのしかかっています。





のぼせの症状は、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れのどちらか、または両方で発症します。





女性のホルモンの中には「体温を上げる作用」があるものがあります。このホルモンはホルモンバランスが崩れている時に多く分泌される特徴があります。多く分泌されてしまうと体温が上がりやすくなり「のぼせ」の症状が出やすくなります。





自律神経の乱れから「のぼせ」が発生する場合ですが、自律神経は血流・発汗・脈拍・心臓の動き・痛覚・触れられている感覚・暑さ寒さを感じる感覚など体温のコントロールや感覚のコントロールを助ける働きがあります。





自律神経が乱れると体温のコントロールが狂い体温が上がって熱くなり「のぼせ」を感じたり、暑さを感じる神経の働きが狂って実際は暑くないのに暑く感じてしまう「感覚異常によるのぼせ」として発症する場合があります。





多汗の症状ですが、発汗自体は「自律神経」がコントロールをしています。通常は暑さを感じれば体温を下げるために毛穴にある汗腺を開いて汗をかくのですが、自律神経が乱れていると勝手に汗をかいてしまったり、のぼせやほてりのせいで暑いと勘違いして汗をかいてしまったりします。





M様の場合は、胃腸が弱って体力が低下する+ホルモンバランスが乱れる→2重の作用で自律神経が乱れる→発汗のコントロールが狂う→多汗が発症するといった流れがあると考えました。また、のぼせにもほぼ同様のことがいえます。







どのように治療した?





胃腸を元気にして「体力」をつけること、「自律神経とホルモンバランス」を整えることで不調を減らしていくように治療をしていきました。





1回目:多汗、のぼせ、その他に頭痛、不安感などあり。最初は1週間に2回の頻度からスタート。





2回目:施術後数日は多汗、のぼせともに少し楽に感じた。頭痛は少しあった。次回より1週間に1回の頻度へ。





3回目:今回も数日楽に過ごせた。頭痛もやや軽減傾向。





4回目:途中生理があり少しのぼせと頭痛があったが、多汗は減っている。かなり順調なので次回より2週間に1回の頻度へ。





5回目:発汗は口のまわりなど一部に少しだけある。頭痛、のぼせ、不安感などは感じなかった。





6回目:途中でお腹を壊し体調を崩した時は、のぼせが少し発症。多汗ほどではないがすこし発汗があった。次回3週間後。





7回目:体調が良く、のぼせと多汗はほぼなし。頭痛はたまにある。良い体調をかなり維持できている。





治療回数は7回約2ヶ月半ほどで回復しました。





以降は1ヶ月に1回ぐらいのスパンで体調を維持できるようにメンテナンスを行っています。







施術者の思い





もともと胃腸があまり強くないと自覚のある方は、年齢を重ねるごとに不調が増えていきますので早い段階で体調を整える術を見つけておくといいと思います。M様のように女性の方は更年期が近づくとさらに体調が悪化することが予想されます。崩れる前に体調を整えておきましょう。




要鍼灸院 とみお院

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