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2024年10月26日

症例117 ホットフラッシュと首肩のこり・腰の痛みがある患者様

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こんにちは!院長の小畑です。





今回は、更年期によるホットフラッシュ・首肩のこり・腰痛でお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. どんな状態?

  3. では腰痛の原因は?

  4. 治療は?

  5. 施術者の思い





患者様について





M様 50代 女性





以前より首肩のこりをよく感じ、ここ最近は右腕にダルさを感じる。長時間同じ姿勢でいると腰痛を感じやすい。





ホットフラッシュは夜間に起きやすく、寝汗を伴いやすいとのことでした。







どんな状態?





M様のお身体を診察してみると「冷えがある」「胃腸の動きが良くない」「自律神経系の乱れがある」ということがわかりました。





この3つがどう症状と関係があるのかというと





冷え体質の方は、胃腸も冷えて動きが良くない傾向にあります。胃腸は「栄養の消化と吸収」という大事な役割をもっている場所です。





自律神経が乱れる要因の一つに「体力の低下」があります。体力が低下すると自律神経を正常に働きにくくなり自律神経失調症の症状が出るようになります。





その一例として「若い時には眠れたのに年を追うごとに眠れなくなった」という相談をよく受けます、これも体力低下による自律神経の乱れが引き起している症状です。





体力低下の要因は様々です、加齢・病気・疲労で体力は失われていきますが、「栄養不足」でも体力低下は発生します。M様の場合は胃腸の動きが良くないことによる「栄養不足」で体力を少しずつ失い自律神経を上手くコントロールできなくなっていたと考えました。





また、更年期には女性ホルモンの分泌が減ることにより自律神経が乱れやすくなります。





栄養不足による体力低下と更年期によるホルモンバランスの失調の2つが自律神経失調症を引き起こしていると考えました。





主訴であるホットフラッシュ・寝汗・首肩のこりは自律神経が乱れると発症しやすい症状です。





胃腸が正常に動くように、ホルモンバランスが整うように治療をすれば症状は改善していくようになります。







では腰痛の原因は?





腰痛も自律神経が乱れたことで発症する場合もありますが、M様のように長時間同じ体勢でいると発症するタイプの腰痛はどちらかというと「疲労」が原因の可能性が高いです。





同じ体勢で長時間いると、腰の筋肉は疲労してだんだん支えることができなくなります。結果、腰の骨と骨の間が狭くなり神経や軟骨を圧迫して痛みが出るようになります。





前項でも触れた「栄養」は腰の筋肉でも使用します。腰の筋肉にしっかり栄養が巡っていれば腰の支えがしやすくなるので長時間同じ体勢でいても疲労しにくくなります。





M様の腰痛改善のためには、腰に栄養を送るということが重要だと考えました。







治療は?





自律神経を整えるために、胃腸を働かせ体力をつけること・ホルモンバランスを整えること。





腰痛を改善させるために腰にしっかり栄養を送ることというのをテーマに治療を開始しました。





1回目:夜間のホットフラッシュ・寝汗、首肩のこり、右腕のだるさ、腰痛が主訴。最初は1週間に2回の頻度で治療を開始。





2回目:首肩のこり、腰痛は少し軽減傾向。右腕のだるさあり。





3回目:首肩のこり・腰痛は前回同様、両腕がだるい。次回から1週間に1回の治療ペースへ。





4回目:首肩こり、両腕のだるさ少し軽減。ホットフラッシュと寝汗も少し軽減。





5回目:症状少し強めに出ている。





6~8回目:首肩こり・腰痛・ホットフラッシュは日によってすこし波はあるが軽減傾向。





9~10回目:症状はだいぶ軽い。以降は2週間に1回のペースへ。





11~12回目:日によって症状は少し出るが軽い状態は維持できている。





13~15回目:たまに症状出る程度。





16回目:おおむね症状は軽減している状態を維持。次回からは3週間に1回のペースで調子を維持できるようにしていく。維持ができるようであれば1ヶ月に1回のペースにしていく。





とういう流れになっています。現在も調子を維持するために定期的にメンテナンスにお越しいただいています。





ここまでよい状態になるまでに約3ヶ月の治療期間でした。







施術者の思い





M様の症状は「終わりがある」タイプのものではありません。体調が崩れれば症状は再発するものですある程度は一生付き合っていくものです。いかによい体調を維持できるようにするかが今後を元気に過ごす「カギ」になります。もし治療を止めてまた症状が増えてきた場合また1からとまではいきませんが、かなり巻き戻った状態から治療をスタートしなければなりません。せっかく良い状態になっているのに維持できずに前の体調に戻ってしまうのはもったいないし、体にとっても良くありません。





まずは自分の症状が上手く付き合っていけばあまり困らずに過ごしていけるものなのかを知って頂くことが大事かと思います。




要鍼灸院 とみお院

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