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2024年07月06日

症例113 顔面神経麻痺の女性

症例


こんにちは!副院長の藤森です!





今回は突然、顔面神経麻痺の一種である「ハント症候群」を発症された患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. ハント症候群とは

  3. どのような状態だった?

  4. どのように回復した?

  5. 施術者の思い





患者様について





U様 30代 女性





来院の10日前に右側顔面神経麻痺(目の動き・表情筋の動き低下)と耳の中の痛み・感覚異常が同時に発生。





病院にて「ハント症候群」と診断。ステロイド治療もしたが、治りを早くするために来院されました。







ハント症候群とは





まず顔面神経麻痺は大きく分けて2種類あります。





・循環障害型(血流が極端に悪くなって起こる)





・ウイルス感染型(ヘルペスウイルスが神経を傷つけて発症)





ハント症候群はこのウイルス型にあてはまります。





ハント症候群は顔面神経麻痺の症状に加えて、「耳鳴り」「めまい」「難聴」など耳の症状を伴うのが特徴です。





ヘルペスウイルスが顔面神経・耳の神経などを傷つけることで発症します。







どのような状態だった?





右側の顔面神経麻痺で主に「目を閉じる動作」「おでこにシワをよせる」「鼻を動かす」「口をへの字に曲げる」という動作がかなり難しいようでした。





40点柳原法という顔面神経麻痺のテストでは「8点」(40点で正常)でかなり重症という結果でした。





これに加えて右耳の違和感もあるという状態でした。







どのように回復した?





診察していくとかなりの「疲労」状態であるということがみえてきました。





疲労の回復が間に合わず、ついには免疫力が落ちてウイルスに負け発症している状態でした。





胃腸の働きを助けて必要な栄養がしっかり身体に入るようにする、睡眠の質を上げる、この2点ができるようにすることで疲労の回復・免疫力の向上・顔面神経の修復を図れるようにしました。





1回目:40点柳原法スコア8点でスタート。おでこのシワ寄せ・目を閉じる・鼻を動かす・口をへの字にするという動作がほとんどできない。耳の違和感、めまいあり。





2回目:スコア16点、目の動きと口の動きが少し改善。耳の違和感・めまい無くなった。





3回目:スコア18点、目の動き・おでこのシワ寄せが少し改善。よく眠れるようになった。





4回目:スコア18点、前回同様の動き。





5回目:スコア24点、静止時の顔のゆがみが無くなり、歯を見せる動作ができるようになった。





6回目:スコア24点、スコア上は同様だが、前回よりも全体的に動きやすそうに見える。





7回目:スコア32点、全般的に改善傾向。目を閉じる動作(軽く・強く・片目ずつ)が少しやりにくい。





8回目:スコア32点、片目ずつ目を閉じる動作が少しやりやすくなっている。





9回目:スコア36点、強く目を閉じる動作ができるようになった。ほとんど正常になりつつある。





U様の場合はここまで2ヶ月で回復しました。







施術者の思い





顔面神経麻痺の回復は時間との闘いです。発症から時間が経てば経つほど後遺症がのこる可能性が上がります。





一般的に「ハント症候群」は通常の顔面神経麻痺よりも症状が重く治りにくいとされていますが、U様はご年齢もお若く対処も早かったためかなりスムーズに回復しました。





回復ととも体調も良くなっているようでお役に立てて本当に良かったなと思っています。




要鍼灸院 とみお院

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