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2023年03月18日

症例101 突然聴力が低下した男性

症例


こんにちは、院長の小畑です。





今回は突然聴力が低下する「突発性難聴」を発症された患者様の症例です。





※目次の項目をタップまたはクリックしていただくとジャンプいたします。




目次



  1. 患者様について

  2. どんな状態だったの?

  3. どのように治療をしていったの?

  4. 東洋医学的見立て

  5. 施術者の思い





患者様について





N様 40代 男性 会社員





来院される半月くらい前より急に低音の聴力が低下し、耳のつまり感(耳閉感)を感じるようになった。





病院でステロイドなどの服薬治療を行ったがスムーズに回復せずお困りだったところで来院されました。







どんな状態だったの?





主な症状は右耳の低音聴力の低下、耳のつまり感(耳閉感)で耳鳴りやめまいなどの所見はみられませんでした。





突発性難聴についてはこちらの突発性難聴とは?(※クリックまたはタップで開きます)をご参照ください。





基本的にウイルス感染などで有毛細胞が損傷し炎症が起きている場合はステロイド治療でかなり早く症状が改善します。N様の場合はステロイド治療を行ってもスムーズな改善が見られなかったことから有毛細胞がウイルス感染で炎症を起こしているという線は考えにくいとうことになります。





また、メチコバール、アデホス、イソバイド、カルナクリンなども処方されたがいづれも顕著な効果はみられなかったとのことでした。





その他の線で考えると、N様は発症の2か月くらい前より日勤から夜勤に勤務が変更になり生活リズムが崩れたことで体内時計が狂い、自律神経系に乱れが生じたことが主な要因と考えました。





自律神経系が乱れると耳の有毛細胞の機能を維持するための血管が収縮して必要な栄養が送られにくくなります。この耳への血行障害が聴力の低下を引き起こしていると考えました。







どのように治療をしていったの?





自律神経系の働きを安定させて、耳の有毛細胞へしっかり栄養を届けれるようにすることが治療の主なテーマとなります。





また突発性難聴は発症後あまり期間を開きすぎると症状固定のリスクがありますので症状が強い間は最低でも1週間に1度の治療を行います。





1回目来院時:右耳低音の聴力の低下、耳閉感、右首に張り感、右肩を回すと背部上部(肩甲骨のあたり)が痛い。





2回目:右耳の耳閉感が軽減、背部上部の痛み軽減。





3回目:耳閉感を感じる。右首~背中に少し痛みがある。次回来院前に病院で聴力検査。





4回目:低音の聴力回復していた。耳閉感は感じるときがある。





5回目:耳閉感と首~背中の痛みは感じなくなっている。次回2週間後。





6回目:前回同様、耳閉感も首~背中の痛みもなく、聴力も問題なし。今回で卒業。





計6回、約1か月半の期間で回復されていきました。







東洋医学的見立て





※ここからは専門的見解での解説を行います。興味のあるかたはお読みください。





脈:洪、営分・血分に反応あり、天の六気:浮緊





舌:紅やや紫、辺~尖やや紅





その他:夜中目が覚める、夜勤になってから便秘気味の時がある、などの所見がありました。





夜勤生活が続き陰虚陽盛になり心火→肝心陰虚→少陽気滞となり発症したと推測しました。





主に使用したツボ:内関、行間、百会、太衝、太陵など







施術者の思い





突発性難聴で病院の治療でうまくいかなかった場合は鍼灸治療一択といっても過言ではないほど他に有効な選択肢がありません。またほとんどの突発性難聴は早期であれば完治できるくらい当院の鍼灸治療は効果を発揮します。急に耳が聞こえなくなった場合は病院に行くと同時に当院にご相談いただければと思います。





※全ての方にあてはまるとは限りません。


要鍼灸院 とみお院

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