2021年02月26日
パソコンやスマホの見過ぎによる目の疲れ・首肩のこり
ブログ
「パソコン」や「スマホ」はとても便利なアイテムですが、使用頻度が多い方が抱えられている悩みに…
「目の疲れ」や「首や肩のこり」が挙げられます。
今回はそんな「目の疲れ」や「首や肩のこり」が発生する原因を東洋医学の見解を交えて解説していきます。
目が疲れる原因
目は物を見る時に「水晶体」というレンズを「毛様体筋」という筋肉がピント調整することでしっかり見えるようになっています。
しかしパソコンやスマホをを長時間見続けているとこの「毛様体筋」が疲れてピントが合いにくくなり、かすみ目などの目の疲れの症状が出ます。
また、長時間使い続けると、目の血流が低下して涙の原料である血液が不足するので目が乾燥しやすくなります。
目の乾燥はピント調整機能により負担をかけるので疲れ目の症状が増強します。
このような悪循環があり目の症状が悪化していく…というのが一般的な疲れ目の原因です。
パソコン・スマホによる首肩こりの原因
首や肩は重たい頭部を常に支えています。パソコンやスマホを操作する時は若干うつむき加減の猫背姿勢になります。その姿勢が長時間続くことで首肩の筋肉の血流が低下して首・肩のこりが発生しやすくなります。
また、精神的ストレスなどで自律神経が高ぶってしまうと、筋肉へ行く血管が細く縮まり、筋肉が血行不良となりこれも首・肩こりの原因となります。
というのが一般的な肩こりの原因です。
目の疲れや首・肩のこりは東洋医学的には?
上記のような目の症状や首・肩のこりは東洋医学的には「肝血虚(かんけっきょ)」と呼ばれます。
ちょっと待って!肝臓?と思われるかもしれませんが、東洋医学的には関係がとても深いんです。
肝臓は腸から吸収した栄養豊富な血液を貯める臓器とされています。
その栄養を必要としている時に必要な場所に送り出す仕事をしています。
しかし、肝臓の血液の貯蔵量が減ると、必要なところに栄養が届かず上手く働かなくなってしまいます。
それが、特に目や首肩の筋肉などで顕著に反応がでます。
肝臓の栄養血の不足で目や首肩の筋肉を栄養できず、疲れ目や肩こりを引き起こすということに繋がります。
肝血虚になる原因は?
目の使い過ぎ、睡眠不足、消化不良による栄養不足などがあります。
目の使い過ぎ…目は視るということにたくさんの栄養を消費しています。それだけ目の筋肉は常に働いているということです。また涙を分泌させるのでさらに血と栄養を消費します。結果、肝臓に貯蔵している栄養と血液を大量に消耗して肝血虚が発生します。
睡眠不足…睡眠は身体の疲労回復を担っています。目の筋肉も例外ではありません。また夜の寝ている時間に肝臓は栄養の補充を一番行います。きちんと睡眠がとれていないと、目の疲れが取れないことと、目に必要な栄養が不足するということです。
消化不良…これはあまり聞きなれない原因かもしれませんが、胃腸できちんと食べ物を消化して栄養を吸収ができていないと、肝臓に栄養の補充をすることができません。食生活やお通じの状態などもとても大事な診断材料になります。
ポイントは目も首・肩も筋肉を使っているというところです。
筋肉は血液中のタンパク質や糖質などの栄養をもとに常に柔らかく保てるように代謝し続けています。しかしこの栄養が不足すると硬くなってしまいます。
症状改善!セルフケア方法
首や肩のストレッチもコリにはある程度有効です。
カンタンなストレッチの方法をご紹介します。
首の横と肩のストレッチ:首横の筋肉がやや突っ張るぐらいまで曲げます。頭に手を置きやや下方向に圧を加えます。そうすると、首横の筋肉が伸びた感じがします、その状態で20秒キープして下さい。これを左右行って下さい。
首の後ろと肩のストレッチ:首を斜め前にやや首の後ろ側がつっぱる程度倒します。その状態で頭に手を置き下方向へ圧を加えます。首の後ろと肩の筋肉が伸びる感じがすると思います。それを左右でともに20秒キープして行って下さい。
さらに効果的にするストレッチ:上記のストレッチの後に身体の横を伸ばすストレッチを行うことで、より首肩の筋肉が緩みやすくなります。伸ばし方は自由ですが、片手の肘を頭の後ろにつけて、もう片方の手で身体と一緒に伸ばす方向へ引っ張って下さい。これを両側20秒ずつキープして行って下さい。
首や肩のコリに有効なツボ:曲池(きょくち)、手三里(てさんり)、合谷(ごうこく)、後谿(こうけい)、外関(がいかん)などがあります。硬くなっていたり押して痛かったりするところを20~30秒指圧してみて下さい。
日々の食事でも身体に働きかけることができます。
目の疲れ・首肩こりを引き起こす「肝血虚」に効果的な食材は…ライチ、豚レバー、イカ、タコ、赤貝とされています。
また、睡眠不足や消化が良くない徴候のある方は肝血虚に効果的な食材に加えて以下をお試しください。
睡眠不足の方はとにかく多めに睡眠時間をとって頂くことをオススメします。不眠症などで眠れない方はこちらの食材が有効とされています。
不眠に加えて、普段から怒りやすい方…ゴーヤ、きゅうり、トマト、麦茶、緑茶、ジャスミン茶
不眠に加えて、不安感や気分が落ち着かない方…豚ハツ、豚レバー、イカ、タコ、ライチ、落花生、ほうれん草、ニンジン
普段からお腹が冷えやすく、軟便や下痢気味の方は消化不良タイプの可能性があります。その場合は…とり肉、エビ、アジ、サケ、ニラ、らっきょう、しょうがなどが有効とされています。
以上が、「パソコンやスマホの見過ぎによる目の疲れ・首肩のこり」についての解説と対処法のお話でした。
ご参考頂ければ幸いです!
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