2021年01月30日
なかなか治らない肩こり その3
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今回は3.「頸椎(首の骨)椎間板の水分が少なくなり神経が圧迫されているケース」の解説をいたします。
3.のケースは、「椎間板に水分や栄養の分配が上手くできていない」傾向にある方に多くみられます。
椎間板の柔軟性と弾力は、水分やそれを保つ為の栄養(コラーゲンなど)によって構成されていますが、それをうまく供給できない状態にあるため椎間板は薄くつぶれてしまい神経を圧迫する原因となります。
人体の60~70%は水分で構成されています。水分と言ってもただの「水」ではなく、様々な成分を含んでいます。血液などもこれに該当します。
これらの水分が総合的に減り身体が枯れることで、椎間板の問題が発生していたりします。
また、身体の水分量が減少するので、進行すると身体を冷やす作用が低下して熱をもつことが多く、それに応じた症状をきたすことがあります。
たとえば、 頭や顔・手や足が熱くなる(火照る) ・寝汗をかく ・急にカッとイライラする ・のどが渇く ・尿が濃い黄色をして量が少ない ・不眠(寝つけない、目が覚める)など が発生します。
上記の症状が出ていると、熱のせいでより水分が蒸発しやすくなり身体の枯れが進行して、さらに椎間板の状態が悪化しやすくなります。また、熱のせいで椎間板が圧迫している神経の炎症も落ち着きにくくなります。
どういう人がなりやすい?
加齢・更年期(女性のほうが発生しやすいが男性もあり)・睡眠不足(昼夜逆転生活・夜勤が多いなども)などがある方に多くみられます。
これらは身体の水分調整を狂わせたり、調整機能を低下させる要因になります。
どうすれば改善に向かうの?
ツボを使って身体に、水の分配を上手くできるように働きかけ、椎間板に潤いを与え弾力をもつようにしていくこと、椎間板の圧迫で炎症を起こしている神経を落ち着かせるようにすることの2つの働きかけで改善に向かっていくことが多いです。
また先述の火照りや不眠などの熱症状が出ている場合は、水の分配を上手くできるようにすることに加えて、補充した水分が蒸発しにくいように、熱を冷まさせる治療をすることで改善に向かいます。
人間の身体は余分な水分や栄養が多すぎてむくむこともあれば、その逆で必要な水分や栄養が少なくなって身体が枯れていくこともあります。
植物も栄養や水分が足りないと枯れてしまいます。人間の身体も同様に枯れている場合は補充してあげる必要があるのです。
ですので、水分や栄養を補充しやすくして枯れを潤すことで 「椎間板の水分が少なくなり神経が圧迫されているケース」 は改善していきます。
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