2021年01月23日
なかなか治らない肩こり その2
ブログ
前回「なかなか治らない肩こり」の 1.「首のまわりの筋肉が緊張して骨どうしの間隔を縮め、神経を圧迫してしまっているケース」を解説しました。
今回は 2. 「首の骨と骨の間にある椎間板がむくんで神経を圧迫して炎症をおこしているケース」を東洋医学的に解説していきます。
2.のケースは身体に「余分な水分や栄養」がたまりやすい方に多くみられます。東洋医学では、汗や尿の量が少なく上手く水分を出せていない場合や、食生活が不摂生で余分な栄養がたまってむくみを発生させるとされています。
むくみやすい人の特徴は…
・ 汗や尿の量が少ない ・夜間にトイレに行くことが多い など水分の排出が上手くいかない人
・食べ過ぎ、飲み過ぎの人 ・身体の冷え などで胃腸の働きがにぶくなっている人
などに多くみられます。
むくんでしまう原因は?
上記にもありますが、身体に「余分な水分や栄養」がたまってしまうことが考えられます。
余分な水分がたまるとは、汗や尿などから上手く水分を排出できず、からだのあちこちに溜めざるおえなくなった状態をいいます。このような方は普段から、汗や尿の量が少ない、夜間にトイレに行くことが多い、冷え体質、軟便が多いという方に多くみられます。
余分な栄養がたまっている人は、「食べ過ぎ・飲み過ぎ」ということが考えられます。
おもに、米やパン、麺、甘いものなど糖質の多い炭水化物、揚げ物や脂質の多い肉などの油っこいもの、甘い飲み物やお酒などを多量に摂取しているかたに多くみられます。
また、 「胃腸で消化吸収する力が低下して上手く栄養を処理できない」 というケースでも余分な栄養がたまり、むくみに繋がります。
これらの原因が首の椎間板をむくませ、神経痛を引き起こし、肩こりのような症状を発症します。
むくみを減らすためにはどうしていくの?
1.の肝血虚タイプ同様、からだに指示を出す「ツボ」を使って治療をしていきます。
余分な水分がたまっているタイプの人は、東洋医学で「腎陽虚(じんようきょ)」といいます。
このタイプの人は、身体を内側から温めれるようにするツボに働きかけると、水分の排出が上手くできるようになっていきます。
余分な栄養がたまっているタイプは、「脾虚(ひきょ)」といいます。
このタイプの人は、消化吸収する力を高め栄養を処理できるようになるツボに働きかけると、むくみが改善していきます。また食べ過ぎ・飲み過ぎの場合は「脾虚」の治療と「胃腸のつまり」をとる治療を加えることで改善に向かいやすくなります。
脾虚(ひきょ)…消化吸収する力の不足
腎陽虚(じんようきょ)… 内臓を温める力 、水分を排出する力の不足
むくみの原因である、たまった水分や栄養を、身体がきちんと処理できるようになると肩こりの症状が改善に向かってます。
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