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2021年01月20日

なかなか治らない「肩こり」

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要鍼灸院の藤森です。





今回は「なかなか治らない肩こり」のお話をします。




目次



  1. マッサージ・ストレッチをやっても「肩こり」が治らない…

  2. 頚椎症?具体的にはどんなもの?

  3. どんな肩こりが神経痛によるものなの?

  4. 一般的な肩こりの原因と対策

  5. 東洋医学は筋肉や骨の問題だけじゃなく、からだの内側からも原因を探します。

  6. 筋肉の栄養不足って何?

  7. どうすれば改善するの?


 




マッサージ・ストレッチをやっても「肩こり」が治らない…





マッサージやストレッチなど毎日やっていてもすぐにまた肩がこるというケースがあります。





このような場合は、肩の筋肉が原因でない可能性が高いです。





多いパターンの1つとしては「頚椎症」とよばれる、首の骨と骨の間で神経を圧迫して「神経痛」を引き起こし、痛みやだるさを引き起こしているものがあります。







頚椎症?具体的にはどんなもの?





頸椎症(けいついしょう)・・・首の骨と骨の間の椎間板(水分豊富なジェルクッション)がつぶれてきて、骨と骨の間が狭くなった結果、骨どうしの隙間から出てくる神経を圧迫してしまう症状。首の痛みや肩、背中、腕、手に痛みやしびれが現れるのが特徴。





圧迫により神経が炎症を起こし「神経痛」として痛み・だるさ・しびれを引き起こします。







どんな肩こりが神経痛によるものなの?





・痛み止めが効かない ・腕、手、指が痺れるときがある ・マッサージやストレッチをするが1~2日でもとにもどる ・よく頭痛がおきる ・上を向くと首や肩が痛い 





などがあてはまる場合は神経痛による肩こりである可能性が高いです。







一般的な肩こりの原因と対策





ストレートネック、巻き肩(肩が前へ出ている状態)、座ったりうつむき加減の仕事が多い、枕の高さが合ってないなど姿勢の問題が原因と指摘されるケースが一般的です。





これに対してマッサージやストレッチ、電気治療、痛み止めなどの薬物療法、枕の調整などを行い対策をしていくことが多いです。





これらを試して治らないケースは、「なぜ筋肉は硬くなるのか」、「なぜ関節が狭くなるのか」のより深い検証必要になってきます。この検証が不十分だと内側の問題が解決されず回復に至らないことが多いのです。







東洋医学は筋肉や骨の問題だけじゃなく、からだの内側からも原因を探します。





では、東洋医学ではこのような神経痛による肩こりをどう捉えるのでしょうか?





頚椎症由来の肩こりの場合は、大きく分けてだいたい3パターンの現象がおこっています。





1.「首のまわりの筋肉が緊張して骨どうしの間隔を縮め、神経を圧迫してしまっているケース」









2. 「首の骨と骨の間にある椎間板がむくんで神経を圧迫して炎症をおこしているケース」









3. 「首の骨と骨の間にある椎間板の水分が少なくなり神経が圧迫されているケース」 があります。









今回は1.のケースについて解説いたします。





2.と3.のケースは下のリンク(青字)をクリックしてご覧ください。





2.「首の骨と骨の間にある椎間板がむくんで神経を圧迫して炎症をおこしているケース」





3. 「首の骨と骨の間にある椎間板の水分が少なくなり神経が圧迫されているケース」





1.のケースは首周りの筋肉が栄養不足で硬くなって引きつり骨と骨の間隔を狭めていることが考えられます。







筋肉の栄養不足って何?





筋肉が柔らかさを保つ為には、食べ物から吸収された栄養が必要です。





食べ物が消化吸収され全身(筋肉も)へ運ばれる過程を大まかに言うと…





食べる→①胃でおおまかに消化する→②腸で細かく消化して吸収する→③血液と混じり血管を通って肝臓に入る→④心臓へ運ばれ全身へ





という流れになります。





筋肉はこの血液に運ばれてきた栄養を用いて新しい筋肉を作り、古くなった硬い筋肉と入れ替えを常に行っています。通常はこの働きで柔らかい筋肉を維持しています。





しかし栄養が十分に吸収できていなかったり、他の所で使いすぎていたりすると不足してしまい結果、筋肉が硬くなってしまいます。





また、上記③の働きですが、東洋医学で肝臓は「栄養豊富な血液を貯め、身体が必要な時に栄養出す臓器」とされています。





東洋医学ではこの肝臓に貯めている栄養豊富な血が不足すると「首や肩の筋肉」が硬くなるとされています。





これを「肝血虚(かんけっきょ)」肝臓の血液不足といいます。







どうすれば改善するの?





第一に、胃腸の働きを向上させ、消化を促し、栄養の吸収をしやすい環境にすることが大事になります。





第二に、肝臓に入る血液の量を増やす必要があります。





この2点を働かせる作用のある「ツボ」を用いて治療することで筋肉の栄養状態が改善され柔らかい状態を保ちやすくなります。





首まわりの筋肉が柔軟性を保てるようになると、首の骨と骨の間を狭くしてしまう要因が減り、神経痛による肩のこり(痛み)が改善していきます。





また、「ツボ」とは、身体に指示を与える場所のことをいいます。





例えば、胃腸を動かすよう指示を出したり、ある部分の血流を増やすよう指示を出したり、など様々な変化を身体にもたらします。





ツボを使って身体がちゃんと働くようにしていくと、「自分の身体で自分のいい状態を維持できるようになる」ので、だんだん症状が出にくくなり、気づけば「そういえば最近肩がこらなくなったな」という感じになっていきます。




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