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2021年01月16日

症例57 20年前からの坐骨神経痛でお困りだった女性

症例


こんにちは。藤森です!





今回は20年以上腰とお尻の痛みでお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的所見

  3. 東洋医学的所見

  4. 治療方針

  5. 治療と経過

  6. 施術者の思い


 




患者様について





K様 50代女性 事務





主訴:座り仕事で週の後半になると腰やお尻が重痛くなる。目が疲れて肩が張る感じがする。





20年くらい前から週の後半になると腰やお尻が痛くなり、毎週マッサージをしてしのいでいたが、ずっとそのループが続くのを不安に思っていたそうで鍼灸治療を受けてみようとなられました。







西洋医学的所見





ケンプ徴候陽性(腰の関節に問題がないか調べるテスト)、腰部後屈時(腰を反らせる動作)に腰部が痛い。





などの所見から腰部の関節付近でなにかしらの圧迫があると疑いました。





ケンプ徴候








この場合、腰の骨と骨の間(腰椎の関節)で神経や靭帯、関節包、血管などがなんらかの影響で圧迫を受けている可能性が考えられます。





腰椎の関節で腰の神経が圧迫され腰やお尻に「坐骨神経痛」として痛みが出ているものと推測しました。







東洋医学的所見





脈はやや細く、胃腸の働きが鈍くなっている反応。





舌は少しやせていて、少しひび割れがある。





などの所見から胃腸の働きが鈍り栄養の吸収がうまくできなくなり、筋肉の柔らかさを保つ為の栄養が足りていない状態にあると判断しました。





その結果、腰周りの筋肉が硬くなりひきつり、腰の骨と骨との間隔を狭めてしまい神経痛を引き起こしていると推測しました。







治療方針





身体を温め胃腸の働きを促し、栄養を吸収しやすくする足の甲のツボ





肩の張りを落ち着けつつ、全身に血を巡りやすくするスネの内側のツボ





腰の筋肉を緩める膝裏のツボ





こちらのツボを用いて腰の引きつりを抑え、骨と骨の間隔が狭くなりにくいよう働きかけていきました。







治療と経過





症状の強い間は1週間に1回の頻度で治療、症状の緩和に伴い頻度を空けていくという形で治療を開始しました。





1回目:足の甲のツボとスネの内側のツボを施術後、腰後屈の動作軽減。膝裏のツボを施術でケンプ徴候の症状も軽減しました。





2回目:1回目の施術後、少し痛みはあったが、いつもよりは楽な1週間だった。いつもは腰やお尻を押さえたくなるがこの週はそこまででもなかったとのこと。この日は腰の後屈動作のみ痛みがあり、ケンプ徴候は反応なし。症状の軽減がみえ始めたため、ツボを一つ減らし足の甲とスネの内側のツボのみを使用。施術後、後屈の痛み消失。





3回目:前回後、多少腰に違和感があったがそれ以外はほとんど気にならなかった。後屈時の痛みは少しあり。症状がかなり落ち着いてきたので治療頻度を2週間に1回に伸ばしました。





4回目:痛みの出る頻度がかなり減り、週の大半痛みが無い状態で過ごせていたとのこと。3週間に1回





5回目:腰やお尻の痛みがほとんど気にならなくなった。3週間大丈夫だったとのことである程度回復したと判断し一旦終了となりました。





現在ではご本人の希望で、1カ月に1回症状が再発しにくいようメンテナンスでお越しになられています。







施術者の思い





20年来の痛みということで半ばあきらめムードだった患者様、思いのほか早くの回復で驚かれていました。





長年お困りになっているケースでも症状によっては早期の回復が見込める場合もあります。





腰やお尻、脚の痛みで長年お困りの方、鍼灸治療で改善を目指すという選択肢はいかがでしょうか?


要鍼灸院 とみお院

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