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2020年10月07日

症例51 腰痛でお悩みの男性

症例


こんにちは、藤森です!





今回は、高校生の頃から腰痛でお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的見立て

  3. 東洋医学的見立て

  4. 施術方針

  5. 経過

  6. 施術者の思い


 




患者様について





K様 30代 男性





主訴:就寝時や腰を反らしたときに 、腰の真ん中あたりが 痛む。日によっては日中なにもしていなくても痛む。





高校時代にサッカーをしていて、その頃から腰痛があった。部活を引退後そこまで気にならないようになっていたが、4年前にぎっくり腰になってから痛みが強く出るようになってきたとのことでした。







西洋医学的見立て





腰を後ろに反らす動作ケンプ徴候(腰を捻り後ろに反らせるテスト)などで腰椎のやや外側に痛みがでるということから、腰椎の関節付近での問題があると疑いました。





この場合、腰の骨と骨の間(腰椎の関節)で神経や靭帯、関節包、血管などがなんらかの影響で圧迫を受けている可能性が考えられます。









ケンプ徴候






東洋医学的見立て





脈は丸くて詰まった感じがありつつ、柔らかい。慢性的に疲れがたまっている反応がでていました。





舌は色は白っぽく、ボッテっと腫れぼったい、舌のまわりに歯型がついている。という感じでした。





お腹は小腸の動きがにぶくなっている反応がでてました。





その他、軟便が多い、いつも眠い、夢をよくみる、などがありました。





これらをまとめると、胃腸の動きが悪くなり食べ物や水分の消化吸収が上手くできず身体の回復に必要な栄養分の吸収ができていない、また水分を吸収して排出するという一連の流れに鈍りがあるとみられます。





こうなると痛めている部分の回復が遅れてなかなか治癒に向かってくれないことと、余分な水分が身体に停滞して腰の関節の中でむくみが発生して神経を圧迫しやすくなります。また圧迫された神経は炎症をおこし痛みを発生させます。





このことから、消化吸収が鈍くなっていることが腰痛につながっていると推測しました。







施術方針





身体を温め胃腸の働きをよくして、かつ余分な水分を排出しやすくする足の甲のツボ。





胃で停滞している食べ物を動かす膝下のツボ、腸の吸収をしやすくするスネのツボ。





こちらを用いて胃腸の消化吸収や余分な水分の排出を行うよう進めていきました。







経過





方針通り胃腸を動かすことを重視し、治療を進めると1回目の施術で腰を反らした時の痛みがある程度軽減。1週間後に施術を行うという事でこの日は終了。





2回目、1週間通して痛みがあったのは治療する前日のみでした。施術後、後ろに反らす時の痛みやケンプ徴候が消失。





3回目、反らす時の痛みやケンプ徴候は多少反応あるが、治療後は消失。経過は良好で2週間に1回の治療でも十分回復すると考え次回の施術は間隔をあけました。





4回目、2週間通して痛くなったのは治療の前日だけだった。反らす時の痛みは消失、ケンプ徴候は少し出る、治療後はこれも消失。経過は良好なので次回は3週間後に施術。





5回目、3週間通して痛みがある日はほとんど無かった。腰を反らせた時の痛みや、ケンプ徴候も陰性。3週間持ったということである程度身体を回復させる力が戻ってきたと判断し、次は痛くなった時にご連絡頂くということで、治療は卒業となりました。







施術者の思い





今回のケースは30代とお若い方の治療ということもあり、何年もお悩みだった腰痛がかなり早い段階で改善に向かいました。お若い方の場合、腰痛の原因が複雑化していない為、胃腸の働きをよくする→水分や栄養の吸収がよくなる→余分な水分の排出してむくみを抑えることや痛んでいるところに必要な栄養が行き回復が進む→回復がどんどん進んでいく。という過程がスムーズに進みました。





一般的には年齢を重ねるごとに症状が複雑になっていくことが多いです。ご年齢が若い方でも早めに対策されることで後々悪化するのをある程度予防できます。




要鍼灸院 とみお院

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