2019年06月06日
症例29 首の椎間板ヘルニアでお困りの女性
症例
こんにちは。今回は首の椎間板ヘルニアによる腕の痛みや痺れでお困りだった女性患者様の症例です。
目次
患者様について
Dさん女性40代後半
当院の患者様からのご紹介でご来院いただいたDさん。
もともと頚椎椎間板ヘルニアの診断は以前にも受けたことがあったようです。
以前に診断を受けて以降、ヘルニアによる腕の痛みやしびれは多少あったとのこと。
そんな中、ご来院される2ヶ月前にバイクで横転してしまったそうです。
その時に首を揺さぶられてしまったのか、それ以降左腕から手にかけての痛みと痺れが強烈になり、仕事にも支障をきたすようになってしまいました。
それでも仕事は休めません。でも仕事をするのがつらい...とても困っておられたようです。
所見
整形外科に行くと、改めて頚椎5番6番7番の椎間板ヘルニアの診断を受けたそうです。
それ以来、整形外科で首の牽引を2ヶ月ほど続けていたそうですが、なかなか良くなりませんでした。
そんな7月のある日、当院にご来院されました。
椎間板ヘルニアの場合、しっかり落ち着けるのに3ヶ月以上かかる場合がある旨をお伝えして治療をスタートしました。
治療と経過
手や腕、脚のツボを使い頸部周辺の筋肉、関節にかかる負担を減らしました。
これらのツボを選ぶ際、夏の暑さによって疲れているので、体から暑気を抜くということを意識しました。
1回目の施術から数日間痛みが軽減したとのことでした。
「よく効いている!」そう感じていました。
椎間板ヘルニアの場合、最初のうち週に一回は施術を行うことが多いですが、ご本人のご都合により、2週間に一度の施術を行うことになりました。
2回目〜4回目、同様に施術を行うなかで、痛みが軽減する時間が長くなってきました。ただ、痺れがなかなか取れず残存。
5回目〜10回目、2週間に一度のペースを保てる日と、保てない日があり1ヶ月ほど間隔が空いてしまった時はまた症状が悪化するということがありました。
元々、パニック症候群や不眠傾向があり、心療内科や精神科に通院経験のあるDさんは5回目の施術時から不眠を訴えられるようになりました。
職場のストレスが大きく、それが不眠に関わっていたとみて、ツボ選びを暑気払いのものから、心身を落ち着かせ、体の緊張を解いていくものに変え、首の負担の減らし方を変えながら施術していきました。
そんな中で徐々に痛みは落ち着いていき、10回目の施術時には痛みがほとんど気にならないくらいになられました。
10回目の施術時で最初のご来院から約5ヶ月経っていました。
その後もDさんは首の負担や心の負担軽減のため、月に1回〜2回はメンテナンスに通院されています。
椎間板ヘルニアによる痛みはなかなか取れなくいですが、仕事をしていただきながらうまく軽減していけた例でした。
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