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2019年04月13日

症例14 過敏性腸症候群で悩む男性

症例


こんにちは。今回は過敏性腸症候群と診断され、お悩みだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. 所見

  3. 治療と経過

  4. 使用したツボ


 




患者様について





50代、男性会社役員





お困りの症状 : 腰痛、坐骨神経痛、排便に関する不安感(トイレに行けない状況になると不安になりすぐにトイレに行きたくなる)





回復までの通院回数 : 12回 回復までの通院期間 : 約5ヶ月





この方はもともとご来院いただいたのは肩こりや腰痛、坐骨神経痛がきっかけだったのですが、施術を受けていただくうちに排便に関する症状も軽減したためご紹介します。







所見





この方の場合、症状としては電車で扉が閉まった後などしばらくトイレに行けない状況になるとお腹が下ったり、便意をもよおす





というものでした。それが不安で朝起きると何度もトイレに行ってしまったりするというものです。
いわゆる下痢型といわれるタイプの過敏性腸症候群にあたると思われます。





この症状を初来院の日の半年ほど前から抱えておられ、心療内科で2種類ほど薬を飲みながら治療されている状態でしたが、まだなかなかおさまっていないという状況でした。





来院された時の感情の動きとして、イライラして、不安そうで落ち着きがないというのが印象的でした。







治療と経過





治療の主体として腰痛や坐骨神経痛があったのでそちらの治療向けのツボを取りました。





主に足の甲のツボ、おしりのツボ、腰のツボあたりを使いました。
その中で体の根本的な治療として、イライラと不安感を取る治療を同時に行なっていきました。





そうすることが過敏性腸症候群のみならず、肩こり、腰痛、坐骨神経痛を取ることにもなると考えたからです。





これには足の甲やスネの内側、背中のツボなどをメインに。ひとツボで二役三役をこなしてくれるツボも使いツボの数が多くなりすぎないよう努めました。
はじめは週に一度のペースで4回ほど通っていただき、徐々に症状が軽くなり始めてきた5回目以降10日間隔に、10回目以降は二週間間隔にと間隔をあけていきました。





治療のたびに坐骨神経痛は軽くなっていました。最初の数回のうちは症状が数日で戻る状態でしたが、良い状態を保てる期間がどんどん伸びていきました。





それとともに、排便の症状も落ち着く傾向が出てきたのです。





12回目の治療を終えた時には治療開始から約5ヶ月経っていましたが、排便の症状も随分落ち着くようになっていました。精神的にイライラしやすい状態も徐々に落ち着いてきていました。





そこからもメンテナンスをかねて2週間に一度のペースで治療を続けていただきました。





その時のお仕事の状態や季節の変わり目などには坐骨神経痛や首の痛みが出たり、排便の症状も時折重くなることもありましたが、すぐに立て直すことができました。そういったメンテナンスをかねての治療を続けた結果、排便に関する不安の症状は治療開始から8ヶ月くらい経ったころにはほとんど出なくなりました。





とはいえ、ストレスがかかったり、季節の変わり目には精神的に不安定になったり、首や腰の痛みが出やすいです。





過敏性腸症候群のような自律神経の不安定と関わりの深い症状を持つ患者様はメンタルの動きが繊細です。





症状がおさまった状態を保つには日ごろたまったストレスを解放するなりしておく必要はあります。





なかなか自分のケアだけではうまくいかないことも多いのでこの患者様は現在も頻度を落とし、月に一度のメンテナンスを続けておられます。





このタイプの過敏性腸症候群というのはパニック症候群などとタイプが似ています。不安が症状を引き起こすという点では同じです。
人により回復に個人差はありますが、不安が起こりにくくなるようにカラダに働きかけることで症状は落ち着くという例でした。







使用したツボ





衝陽、腎兪、環跳、志室、意舎、三陰交、太衝、公孫など




要鍼灸院 とみお院

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