BLOGブログ

2025年05月30日

症例124 股関節・足裏・腰の痛みでお困りの患者様

ブログ


こんにちは!副院長の藤森です!





今回は、数か月前から続く腰痛と股関節の痛み、4年前より続く足裏の痛みでお困りだった患者さまの症例です。









M様 50代 女性





来院の数か月前(4~5ヶ月)よりだんだん腰痛(反ったりすると痛い)を発症し、股関節痛も出るようになった。





股関節痛は股関節前側が痛く、屈曲(膝をかかえるような動作)をした時や、仰向けで寝ると痛みが出る。





足裏の痛みは足先側が歩くと痛みがある。





というような状態でした。









診察をしていくと、腰の状態の悪さが目立ちました。





腰痛はもちろんなのですが、股関節の痛みも腰が悪くて発症することがあります。





股関節の屈曲での痛みは関節軟骨部での損傷による痛みと、神経痛による痛みの2つが考えられます。





また、仰向けで股関節が痛いのは、腰椎(腰の骨)が仰向けで寝ることにより反ると、上下の腰椎の間隔が狭くなり腰の神経を圧迫して神経痛として痛みを発します。





この2点の感じから推察するに、腰のコンディションが悪いことによって股関節に神経痛として発症していると考えました。





足裏の痛みは病名でいうと「モートン病」というものに近いかと思います。モートン病は、つま先部分に負担をかけすぎるとその部分の神経を圧迫して痛みを発するという疾患とされています。





お話を伺うと、つま先部分に負担のかかることは別段していないとのこと、





まぁ・・・4年も経って治らないものがこんな簡単な理由のわけがありませんよね・・・





診察を通して見えてきたのが、このモートン病も「腰」が悪くて発症していると考えました。





腰の神経で何らかの圧迫があると、脚に向かう神経の伝達が低下します。神経伝達が低下した筋肉は血流が低下します。血流が低下した筋肉は硬くなります。硬くなった筋肉は損傷しやすくなり、損傷すると「腫れる」ようになります。足先裏の筋肉・腱を損傷して腫れた結果、神経を圧迫して痛みが出ている。という線と・・・





腰の神経圧迫で足の筋肉への神経伝達が悪化して、筋肉自体の出力(筋肉の踏ん張る力)が低下したことにより「バランス」が崩れてつま先側ばかりに荷重がかかるようになった結果、足裏の神経に負担がかかり痛みを発した。この場合は、ふくらはぎの筋力が低下してスネ側の筋力が強くなり、結果として足先裏への荷重が増えて、足先裏の神経を圧迫するようになり痛みが出た。という線と考えられました。





いずれにしても「腰」のコンディションが良くなるように治療をしていくと症状は治まっていくと考えました。









腰が良くないことははっきりしていますが、肝心の「どうすれば良くなるのか」の部分を東洋医学の目線からも診察していきます。





診察をすすめると、胃腸の動きがあまりよくないということがわかってきました。





胃腸の栄養吸収を上げて正常に働くようにしてあげると、全身的に栄養がいきわたるようになります。もちろん腰の回復にもこの栄養は使われます。





実際に、この治療で主訴であった股関節の痛みは約3ヶ月程度で回復して痛みを感じないぐらいになりました。





もちろん、4年前から続いていた足裏の「モートン病」の症状も同様に回復しています。





このように、回復しない原因を内からも外からも診て治療すれば、発症から数か月のものでも数年のものでも回復に向かっていきます。


要鍼灸院 とみお院

CONTACT

お問い合わせ

LINEでのご予約・お問合せはこちら
(※当日予約はお電話のみで受付)

友だち追加奈良・とみお院LINE予約

友だち追加大阪・大東院LINE予約

お電話でのお問い合わせはこちら
奈良・とみお院

0742-31-2425

大阪・大東院

072-865-1205 ※ご連絡される院にお間違えがないか(とみお院か大東院か)ご確認くださいませ。
※営業のお電話は全てお断りしております。

とみお院 SNS

大東院 SNS