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2023年02月11日

症例96 月経が早く来る患者様

症例


こんにちは。院長の小畑です。





今回は月経が通常よりも早く来る状態だった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. どんな状態だったの?

  3. 月経不順とは

  4. どのように治療していったの?

  5. 経過はどんな感じだったの?

  6. 東洋医学的所見

  7. 施術者の思い





患者様について





F様 30代 女性 公務員





もともと月経周期が早いことが多かったがここ4ヶ月ぐらい症状が続いているとのことで来院されました。







どんな状態だったの?





月経周期はF様の場合通常26~28日周期で来ていたがここ4ヶ月くらいは22~23日周期で少し早くくる「月経不順」の状態でした。







月経不順とは





一般的な月経周期は25~38日とされていて、24日以内を「頻発月経」、39日以上を「稀発月経」と呼びます。また、月経は





卵胞期(低温期)・・・卵巣の中で卵子のもとになる卵胞が成長し、エストロゲンという女性ホルモンが分泌され着床準備のために子宮内膜が厚くなっていく。





排卵期(高温期)・・・黄体形成ホルモンという排卵を誘発させるホルモンが分泌され子宮に卵子が排卵される。





黄体期(高温期)・・・黄体ホルモンが多く分泌され子宮内膜がより厚くなり着床しやすい状態になる。また基礎体温が高くなる。





月経期(低温期)・・・着床しなかった場合、子宮内膜が剝がれ落ちる。





とういう流れを月経周期内に行っています。月経不順が起きるということはこれら一連の流れのどこかにホルモン分泌の乱れが生じている可能性があります。





F様の場合、低温期の体温が不安定で期間も短いこと、排卵のタイミング早い(通常は12~16日のところ10日ほどで始まる)などの所見がみられたため、低温期~排卵までのホルモン分泌調整に問題があると推測しました。







どのように治療していったの?





F様の頻発月経は低温期~排卵期にかけてのホルモン分泌が全体的にタイミングが早い傾向にありその影響で低温期の体温が不安定になったり、排卵が早くなったりした結果、月経周期が短くなっていました。ですので低温期のホルモン分泌と排卵のタイミングの最適化ができるように働きかけていきました。







経過はどんな感じだったの?





1回目来院時:ここ4ヶ月ぐらい月経周期が22~23日、ここ2~3日頭痛が出そう。次回1週間後。





2回目:体温は36.7~8℃の日と36.3℃の日とあり不安定。頭痛はない。





3回目:スケジュールが合わず1ヶ月後の治療に。今クールは月経が26日で来たが排卵は10日で来たよう。排卵が早くなりすぎないように調整しやすいように次回以降は排卵日前に来てもらう。





4回目:今クールは25日で月経が来た、排卵は13日目に来た。頭痛は少ない。





5回目:26日目で生理来た、排卵は13~14日であったよう。頭痛は少ない。





6回目:今クールは25日、排卵は13~14日であったよう。





7回目:今クールは26日で来た。排卵日・月経周期ともに安定してきたので一旦卒業して様子をみてもらうことに。







東洋医学的所見





※ここでは専門的な所見のお話です。興味のある方はお読みください。





脈:緩やや洪気味(熱性の洪というよりは固摂不足による)、営分と気分に反応あり。





舌:淡紅、白苔、辺~尖紅





手足・腰の冷え、寒がり、便秘、いつも眠い、月経痛(腹部痛、腰痛、頭痛)、血のかたまりが出る、経量多い、経色は赤、暗い赤などの所見あり。





基本的に脾の気虚→脾不統血の流れがあると推測。





主に使用したツボ:太白







施術者の思い





月経に関わるホルモンバランスはストレスや自律神経の働きなどで乱れやすく女性の方にとって月経不順は比較的身近な疾患だと思います。何も症状の無いうちはいいのですが、PMS(月経前症候群)や不妊症のもとにもなりますのでF様のように何か月も月経不順が続くようならば治療をされることをお勧めします。特に鍼灸とは相性が良く当院でもよく治療する疾患でもあります。





(※症例によって個人差はありますので、全ての症例に当てはまるものではありません。)


要鍼灸院 とみお院

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