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2020年10月26日

症例53 足の痛みでお困りの男性

症例


こんにちは!藤森です!





今回は足の痛みでお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的見立て

  3. 東洋医学的見立て

  4. 治療方針

  5. 経過

  6. 施術者の思い


 




患者様について





T様 60代 男性 会社員





主訴:歩行時や片足立ちをした時に右大腿部前面(ふともも)が痛い。





来院される数日前より歩行時や片足立ちをした時に痛みが出てきて、仕事に差し支えるとのことで来院下さりました。







西洋医学的見立て





症状だけ伺っていると大腿部の筋肉に問題があるように考えられますが、筋肉の張りや曲げ伸ばしの痛みも無いことから、その他の原因を確かめるために腰部の所見をとりました。





すると…立位と坐位で腰部後屈(腰を反らす動き)すると右大腿部に痛みが出るとのことでした。





この所見は腰の骨と骨の間ででなんらかの神経の圧迫があると考えられます。





大腿部の前が痛むということから第2または第3腰椎神経の圧迫により大腿神経痛が発症していると推測しました。





大腿部前面の図




腰椎の神経






東洋医学的見立て





左の脈は沈んで細く丸い、右は丸い脈をしていました。





また、自己治癒力の低下を示す脈も出ていました。





舌は淡いピンクで白い苔・舌のまわりに歯型がついていました。





お腹は胃・胆のう・小腸など消化器の動きが低下している反応がありました。





沈んだ脈や色の淡い舌は身体が冷えていることを示します。この場合の白い苔は身体の冷えにより胃腸の働きがにぶり、消化吸収がしにくくなり余分な栄養が身体に溜まっていることを示します。





余分な栄養は東洋医学では「湿(痰)」とよばれ、体が湿気がたまった状態になりむくみやすくなります。同様に冷えもむくみの原因になります。





このむくみが腰の骨と骨の間にあり椎間板・筋肉・靭帯などをむくませ、神経を圧迫して症状がでているとみました。







治療方針





身体を温め消化吸収をうながし、腰の関節周辺のむくみをとる・・・足の甲のツボ





小腸の働きを促し消化吸収しやすくする・・・スネのツボ





などをメインに使い治療をすすめていきました。







経過





T様の場合は身体のむくみの原因となる、余分な栄養や水分を消化吸収しやすくすることで、腰の関節のむくみを減らすようにしていくことが改善へのカギになります。まずは1週間に1回の施術を数回行い経過をみて治療を終了するということではじめました。





1回目の施術後、片足立ちや歩行をして頂くとほとんど痛みが気にならないようになり、立位・座位での後屈動作での痛みもあまり感じないようになりました。





1回でかなり症状に変化が現われましたが、その場で改善するだけでなくその後もその状態が持続する必要があります。良い状態を維持するには「自己治癒力」が回復しているかどうかが大事な部分になります。自身で回復させることができなければ維持することが難しいからです。





2回目の来院時には痛くない状態を維持できているようでした、1回目と同様の施術を行い、次回は2週間後に痛みがあるようならご来院下さいとお伝えし一旦様子をみることになりました。





2週間後に連絡があり、調子のよい状態を維持できているとのことで、治療は終了となりました。







施術者の思い





神経痛の治療は長引くことが多いですが、T様は比較的軽傷だったことと、来院が発症から早かったため2回の施術で終了することができました。





患者様の施術をしていると、筋肉が原因ではない「神経痛」の症例をみることが非常に多くあります。例えば、肩こりだと思っていたら首からの神経痛だったり、ただの腰痛だと思っていたら腰の神経痛だったりということもあります。





原因のよくわからない痛みはがあればご相談ください。解決の糸口が見つかると思います。


要鍼灸院 とみお院

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