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2020年09月24日

症例49 肩、背中、二の腕の痛みに悩む女性

症例




こんにちは。





今回は肩や背中、二の腕の痛みにお困りだった患者様の症例をご紹介します。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的見立て

  3. 東洋医学的見立て

  4. 治療

  5. 施術者の思い

  6. 施術者の思い


 




患者様について





A様 67歳女性 職業: パート勤務(工場での作業)主訴: 右肩、右背部(肩甲骨の間)、右上腕の痛み





半年ほど前から上記の場所に痛みをお持ちでした。5〜6年前に同様の症状が出た時に、大手ショッピングセンター内にあるリラクゼーションのお店で揉みほぐしてもらったら治った経験があったそうです。
今回も同様にリラクゼーション店に通ってみたもの今回は改善せず。
鍼灸は初めてで不安と緊張があったようですが、検索などで調べて決死の覚悟でご来院されたとのこと。





現在は工場での作業を行うパート勤務をしており、運動を兼ねて勤務しているそうです。楽しんで働いているため、仕事をなんとか続けていきたいとのことでした。







西洋医学的見立て





顔が前を向いていても右肩から背部、上腕が疼いている。上を向くと患部の痛みがひどくなる。









ジャクソンテスト、モーレイテストなどが陽性。





これらの検査は、首の関節どうしに神経が挟まれてしまっていたり(頸椎症)、首周囲の筋肉や鎖骨の隙間から出てくる神経が縮まった筋肉や骨などに圧迫されている(胸郭出口症候群)状態になっているかをみる検査です。





A様は首の関節部分でも、首周囲の筋肉部分でも神経が圧迫されている兆候がありました。







東洋医学的見立て





脈はひきつり気味、やや緩め、やや突き上げ気味という要素が混ざった脈でした。
食の処理が上手にできていない脈に見えました。





舌は暗めの色で、白い苔が乗っていました。
血流の悪さがありそうだと見ました。





内科でコレステロールの高さや、脂肪肝気味であることを指摘されているとのことから、肝臓や小腸周辺での栄養の鬱滞があると見えました。









肝臓の働きに滞りがあると体全体への血液の分配や流れが悪くなる傾向があります。
これが肩まわりの筋肉の緊張に影響しているのはではないかと考えました。







治療





●一診目、上記のことから選んだツボは二ヶ所。
右足の甲にあるツボ。
肝臓やら胆嚢の働きを調整するツボ。肝臓での栄養鬱滞を解消すること、右肩の筋肉の緊張を緩めることを目的として使いました。





右肘のツボ
首肩の炎症を鎮めたり、痛みを抑えたりする役割があります。





A様は初めての鍼灸治療で不安と緊張でいっぱいな様子でした。





とてもお体が敏感に反応する体質でしたので、一本打つごとに痛みのあった姿勢をとっていただき、体の変化を見ながら施術を進めました。
二本の針を打ったところで、最初に行った検査をしたところ、前を向いていても痛みはない。





上を向くと少し痛みが出る。痛みの感覚としては最初の半分くらいになりました。





●1週間後の二診目、施術後3日ほど痛みが軽かったが、4日目から徐々に強くなってきたとのこと。





1つ足の甲のツボを胃腸の働きを補うツボに変更。右肘のツボは一診目と同じ。
●10日後の三診目、二診目の次の日から痛みがあったとのことで、一診目のツボに戻す。
一年半前から患っている左肩の五十肩がまだ完治していない為、可動域を広げるために、肩の局所に一本鍼を足す。
●10日後の四診目は痛みが五割以下程度の状態で保たれていました。





●2週間後に五診目、●3週間後に六診目、●さらに3週後に7診目と同様の施術を続け、痛みが1〜2割程度になりました。
ご本人として、日常で生活に支障がほぼない状態となったとのことでしたので、ここで一旦ご卒業とさせていただきました。







施術者の思い





頸椎症や胸郭出口症候群のように、神経圧迫による痛みやコリ感を訴える方が当院にはたくさんおられます。





これらの症状はマッサージで筋肉を緩めるだけではなかなか落ち着がないことが多いです。
A様はご年齢的に回復がややゆっくりでしたが、それでもスムーズに回復に至られた例だったと思います。
「肩がこる」「背中がこる」「腕がだるい」「腕が痺れる」とおっしゃっている方の中に多くこういった疾患が含まれています。









(↑この辺りに何らかの辛さがある方は当てはまるかもしれません。)
もし同じようにお困りでしたらぜひ当院にご一報ください。
きっとお力になれると思います。




要鍼灸院 とみお院

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