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2020年02月17日

症例43 年末年始にぎっくり腰で苦しんだ男性

症例


今回は大晦日にぎっくり腰になってしまった男性患者様の症例をご紹介します。




目次



  1. 患者様について

  2. 症状の経過

  3. 西洋医学的見立て

  4. 東洋医学的見立て

  5. 治療方針

  6. 施術後の経過

  7. 施術者の思い


 




【患者様について】





H様・50歳男性会社員趣味: ゴルフ(週3回練習、毎週1回ラウンド)主訴:  急な腰痛







【症状の経過】





大晦日に、不意な動作時、「あれ、腰が痛っ!」と思った後に、こたつで座っていて次に立ち上がる際に腰に違和感を感じた。その後だんだん痛みが増し、動くのも辛くなった。
来院時、発症より5日後の1月5日だった。
発症直後より痛みは和らぎつつあり、動けるようにはなっているが、立ち上がりの際や、寝返りをする際に痛みがあり、ゆっくりとしか動けない。
腰も真っ直ぐに伸びない。











【西洋医学的見立て





上半身の後屈と前屈で痛みを感じる。





●同じ姿勢を保っていた後の動き始めが痛むこと●腰が伸びていないことなど
から、腰部椎間板、椎間関節付近に炎症が起きていると判断。











【東洋医学的見立て】





脈が表面に浮いて、引きつって細くなった脈。●外気の冷えにより体表の筋肉、関節が引きつっている可能性。









一部、沈んだ部位に弱い脈。●体の疲れや弱りを表している。
引きつって楽器の弦のような脈が混じっている。●痛みによるストレスなどを示しているのだろうとの読み。
舌は赤に青混じり。白い苔。●筋肉や血管が引きつって血液の流れが悪くなっている兆候。
軟便になったり、胃腸が弱く朝何度もトイレに行くことや冷えやすいことから、●体はもともと中から温める力が弱く、胃腸が弱めで水分代謝が悪くなりやすい。と判断。







【治療方針】





●体表の冷えを抜く。
●体の疲れを取り、体の中から体が温まる力をつける、胃腸の働きを活性化する。
●背部の筋緊張を適度にゆるめる。
●腰部インナーマッスルを適度にゆるめる。





以上の目的から、足の内外のくるぶし付近にあるツボ、足の甲のツボなどを選択しました。





【主に使用したツボ】申脈、衝陽、水泉







【施術後の経過】





施術後、立ち上がりの際の痛みが軽減。





腰を深く反ると痛みがやや残りましたが、今回の腰痛は発症から5日経っており、炎症がピークを超えているのと、元々の炎症がまだ軽めであることから、今後炎症の軽減は比較的進むことが予想されたので、このまま様子を見て、今週中にまだ痛みが気になるようでしたら一週間後にご来院くださいとお伝えしました。





ゴルフはこの1週間は控えてもらうようお願いしておきました。





そして、1週間後ご予約のお電話があり、2回目の来院。
痛みは前回よりずいぶん軽減しており、前回の4〜5割くらいになっていました。





前屈も後屈も痛みはなし。





しばらく同一姿勢をしてからの動き始めに少し痛みを感じるとのこと。
前回のツボのうち二ヶ所を選択して施術。
起き上がり時にも目立った痛みはありませんでした。
6日後にゴルフのラウンドがあるとの事でしたので、「それはやっていただいて大丈夫です。練習は2日後にスイングして痛みがなければOKです。」





とお伝えし、治療をご卒業いただきました。







【施術者の思い】





今回のH様は運動をしっかりとされている患者様でしたが、意外とお体は敏感に反応する様子でした。





1本1本の針を打つたびに「なんとなく手や足に温かい感覚が広がってきました。」などしっかりとお体の変化を感じていただけました。





当院では、このように少ない本数の鍼でしっかりと効果を実感していただける場合が多いです。









局所的な鍼を打たない分、なるべくどのような事をしているのかをご説明し、お体の変化を実感していただきながら治療を進めています。
なお、日常で気をつけるべき事、運動を始めるタイミング等も必要に応じてお伝えするようにしています。
様々な部分に起きるお体の変化をぜひ当院で感じてみてください。




要鍼灸院 とみお院

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