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2019年11月11日

症例39 ぎっくり腰になった男性

症例


今回は寒くなりぎっくり腰になった方が何名かいらっしゃるので、そんな男性患者様の症例をご紹介します。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的見立て

  3. 東洋医学的見立て

  4. 施術の経過

  5. 施術者の思い


 




患者様について





T様 58歳男性
主訴: 昨日の朝からの腰痛





呼吸をするだけでもズシッと痛み、寝ている状態からの起き上がりが辛い。
特に重い物を持ったりしたわけでもない。











西洋医学的見立て





前後屈両方で痛みがある。息を吸うと痛みがある。





じっとした姿勢からの立ち上がり時が痛い。痛みは腰の下部周辺のみ。足に痛みや痺れはない。





このような症状の出方から筋肉と椎間板の炎症が混在している型とみました。筋肉の炎症はその場でも痛みが減って、鍼灸治療により劇的な症状の改善が見られます
また椎間板の炎症に関しては、施術直後よりも数日後にグッと症状が改善してくることが多いです。









これは椎間板という組織は軟骨のような組織でできており、血管が通っておらず、代謝が遅いため、炎症の鎮火が遅いからだと考えています。





施術前に、そのような施術後の痛みの変化のタイミングなどをご説明したうえで東洋医学的な診察に入りました。







東洋医学的見立て





脈は表面に浮きあがっていて枠が感じ取りにくい。沈めると弱い部位があり、体の疲労が表れている。





脈診と、顔色、症状の経過、ツボの反応などを診た上で、見えてきたことは3つ。
◎体の疲労。
◎腎の働きの低下とそれによる椎間板。含む関節周辺のむくみ。
◎朝と日中の気温差からくる体表面の冷え
これらの要因を改善し、腰周囲の筋肉、特にインナーマッスルを緩めること、炎症を早く引かせることを目的にツボ選びをしました。







施術の経過





初回は5箇所のツボを選んだ結果、後屈の痛みはかなりマシに、前屈時の痛みがやや残るという仕上がりでした。





椎間板に痛みがあるときは、腰周辺の筋肉を緩めすぎると、今度は椎間板に圧力がかかりすぎてしまい、余計に痛むということが起きやすいです。
ですので攻め過ぎは禁物。





その時点でのそれ以上の施術は控え、3日ほど経過する中で椎間板の炎症が引いてくるとグッと良くなる旨をお伝えしました。





そのままもし数日経っても痛みが残る場合はもう一度治療にきていただくようお伝えしました。





1週間後に再び来院。





前回術後は痛みがけっこう軽くなっていたので、お仕事も休まずに出勤できたとのこと。





まだ痛みは少しあるものの、1週間前よりは遥かに痛みが引いていて、当初の3〜4割程度の痛みになっていました。前後屈でやや痛みがあることを確認し、前回使ったうちの3本のツボに施術。





すると、立ち上がった際に痛みがほぼなくなった状態になったので施術を終了。





今回のぎっくり腰の施術は2回でご卒業ということになりました。







施術者の思い





その場での痛み取りに執着してしまうと、余計に痛くなってしまうことも多い椎間板性ぎっくり腰。





症状改善の流れの読みやイメージがしっかりできていないといけないのがこのようなぎっくり腰です。
今回はその読みがそれなりにしっかりとでき、スムーズに改善に至った症例でした。





【主に使ったツボ】申脈、後谿、衝陽、復溜、委陽




要鍼灸院 とみお院

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