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2019年03月21日

症例7 膝の痛みだと思っていたら実は坐骨神経痛だった

症例


今日は膝の痛みを訴えたイギリス人の患者様の症例です。





当院では外国人の患者様の英語対応を行っており、ときどき大阪在住の方や、旅行や出張で大阪に滞在中の外国人患者様がご来院されます。




目次



  1. 患者様について

  2. 所見

  3. 施術内容と経過

  4. 施術者の思い


 




患者様について





27歳、男性





英語講師





主な症状:  左右の膝の痛み、手首の痛み





こちらの男性は某英会話学校で講師をしておられるイギリス人の方で、泉佐野市の方からわざわざ電車ではるばる来てくださる方でした。





ありがたいことです。





膝の痛みと手首の痛みを訴えてご来院されました。
アマチュアのサーカス団に所属しておられるらしく、サーカスの為のトレーニングをしていて両膝付近と手首が痛みはじめたとのことでした。





当院にくる前、整体院か整骨院かに通っていたようでその時は手首や膝の靭帯の炎症だと説明され施術を受けていたようですが、なかなか良くならなかったようでした。







所見





【膝の痛み方】●伸ばした時に大腿前側からお皿の下あたりまでが痛む曲げた時にも同じ場所に突っ張るような違和感
【手首の痛み方】●背屈すると手の甲側の手首が痛む





膝の痛みに関しては、動かした時の痛み方を聞くと、靭帯を痛めたり関節を痛めたりした時に出る痛み方とは異なりました。





しかし、関節や靭帯の痛みではないという確証はありませんでした。





そこで、腰からの坐骨神経痛の疑いもあるなと思い、膝関節痛と坐骨神経痛の両面を考えた治療を行うことにしました。





手首は背屈時に背面が痛いとのことでしたので、手首の関節に炎症があるとみました。







施術内容と経過





1週間に一度のペースで施術を行うことにしました。
一診目では針を9本使い、主に膝関節と手首の痛み止めを目的とした施術を行いました。その場で痛みは軽減したのでその日は治療終了。





二診目の時には、膝の痛みは軽減しているもののまだ5〜6割は痛みが残っている様子でした。





そこで、痛み止めの施術ばかりでなく体質改善の針を1本入れ、針数を6本程度に減らしました。手首の痛みはサーカスの練習をするためなかなか取れていません。





手首への負担が少ない練習のみにするようアドバイス。





同様の施術を行ない四診目で膝の痛みが小さくなりましたが、五診目、六診目で痛みが増えてしまいました。





手首の痛みはサーカスの練習で負担がかかるためかまだ微妙な減り具合。





そこで七診目以降、ツボの選択を見直し、針数を5本以下に減らし、体質改善の針を二本、痛み止めの針を三本の割合で施術を進めました。





膝付近の痛みは膝関節や靭帯の痛みではないと確信し始めたので、坐骨神経痛であるとほぼ断定したツボ選びに。





すると膝付近の痛みがどんどん減り、八診目以降は膝付近の痛みがほぼなくなり、手首の痛みもかなり軽くなり始めました。





それと同時に施術の頻度は2週間に一度に減らしました。
10診目では膝付近にも手首にもほぼ痛みがない状態になったので、ご卒業!





10診目の少しあと、ご本人もイギリスに帰国されるということでしたので、ご帰国される前に改善でき治療からご卒業されるまでに導けたのは本当に良かったです。 







施術者の思い





痛み止めの針ばかり打っていてもなかなか良くならなかったので、体が回復しやすいようにする体質改善の針を増やしたことで、状況は良い方向に向かいました。





この患者様をみるなかで、今ある痛み止めだけではなく、体質を変える治療を行う事が回復に大切だということを改めて感じました。





また脚の痛みが関節の痛みかと思っていたら、実は坐骨神経痛だった





ということはよくあることです。
それを見逃さず、見抜かなければいけないと強く感じました。


要鍼灸院 とみお院

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